3大ファッションブランドに共通する特徴とは?
CHANEL(シャネル)、HERMES(エルメス)、LOUIS VUITTON(ルイヴィトン)…
「ハイブランド」と言えば、誰でもこのブランドを思い浮かべることでしょう。
では、この3大ブランドに共通する特徴は何でしょうか?
3つのブランドとも、フランスのパリで創設されたこと以外に、もうひとつ共通点があります。
それは、「いずれも強烈な個性をもったブランド」ということです。
1.CHANEL
シャネルは、孤児院育ちのココ・シャネルが「女の細腕」で立ち上げたブランドです。
モノトーンな色使い、パールのアクセサリー、差し色のピンク。
黒いキルティングのバッグに濃いピンクのサテンの裏地が付いているのが特徴の「マトラッセ」が、もっとも代表的な商品です。
ココ・シャネルの主張したエレガンスは、何十年にもわたり女性たちを魅了し続けてきましたし、これからも魅了し続けるでしょう。
2.HERMES
エルメスは馬具職人によって立ち上げられたブランドです。
バーキンの原型であるオータクロアは元来、馬具を入れるバッグでした。
驚いたことにエルメスでは、高級ファッションブランドとして有名になった今でも、乗馬用の短鞭や鞍やブランケットなどといった馬具の取扱いがあります。
エルメスの歴史を語る上で馬具は欠かせないものですからね。
ルイ・ヴィトンはもともと旅行鞄の専門業者として生まれたブランドです。
創業した1854年は今から160年以上前となりますが、創業者のルイ・ヴィトンは当時これから交通機関が発達していくことを予見していたそうです。
たしかにルイヴィトンのボストンバッグなどは、素材といい縫製といい実に頑丈にできています。
ファッションとしてももちろんですが、とても実用的に作られているのです。
そして、昨日もちょっと書きましたが、面白いことにルイヴィトンの製品に特徴的な「モノグラム」や「ダミエ」の模様は、日本の家紋などをヒントに考案されたものだそうです。
シャネルもエルメスもルイヴィトンも、長い歴史の中では紆余曲折があり、それでもトップブランドとして君臨し続けてきたブランドです。
いずれも老舗であるというだけでなく、時代の流行を牽引する柔軟性を合わせ持った「したたかな」ブランドと言えるでしょうね。